「フリーランスとして生活できるかな…」
「どうすれば案件を獲得できるのかな…」
どのように案件を獲得すればよいか、迷う人は多いですよね。フリーランスは案件を獲得できなければ、赤字に追い込まれてしまいます。
フリーランスが案件を獲得できる方法は、次のとおりです。
- クラウドソーシング:クラウドワークスなど
- フリーランスエージェント:レバテックフリーランスなど
- 求人サイト:indeedなど
- 直接営業:企業の公式HPにあるお問い合わせフォームから連絡する
- SNS:Twitterなど
- 知り合いからの紹介:信頼関係がある状態で仕事をスタートできる
案件の獲得方法だけでなく、「案件を獲得するには具体的にどのような手順を踏めば良いの?」と疑問に思うフリーランスも多いはず。
そこで本記事では、フリーランスの案件獲得方法を、具体的なステップも交え解説していきます。案件獲得のコツや注意点まで紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
フリーランスの案件獲得できる方法一覧

フリーランスが案件を獲得する方法は、以下のとおりです。
方法 | 特徴 | こんな人におすすめ | サービス例 |
---|---|---|---|
クラウドソーシング | ・未経験者でも取り組める案件が多数 | ・フリーランスになって間もない人 | クラウドワークス / ランサーズなど |
フリーランスエージェント | ・コンサルタントが案件獲得をサポートしてくれる ・報酬など希望する条件を最大限反映できる | ・キャリアップをしたい人 | レバテックフリーランス / PE-BANKなど |
SNS | ・気軽に連絡できる | ・案件獲得のハードルが高いと思っている人 | Twitter / Instagramなど |
友達紹介 | ・信頼関係があるため、継続的に仕事を受注できる | ・フリーランス仲間が多い人 | – |
求人サイト | ・自分の都合に合わせて利用できる | ・自分のペースで案件を探したい人 | indeed / ギークスジョブなど |
直接営業 | ・高単価な案件を受注できる | ・高単価な案件を受注したい人 | – |
クラウドソーシングやフリーランスエージェントなど何かしらのサービスを利用する方法から、サービスを使わず自分で企業に営業する方法までさまざまですね。
上記で挙げた案件の獲得方法にはそれぞれ異なる特徴があり、自分に合ったものを選ぶ必要があります。ただ、「結局、どれが良いか分からない…」となりますよね。
今回紹介したフリーランスが案件を獲得する方法は、以下の2種類に分けられます。
- フリーランス初心者、未経験者におすすめな案件の獲得方法
- 稼ぎたいフリーランス中級者、上級者におすすめな案件の獲得方法
フリーランス初心者・未経験者におすすめな案件の獲得方法には、次のようなものがあります。
- クラウドソーシング:初心者向け案件が多数
- SNS:気軽に仕事へ応募できる
- 知り合い紹介:案件について相談しやすい
フリーランスとして独立して間もない頃だと、「案件に応募して不合格になるのが怖い…」など不安を抱いてしまいますよね。
クラウドワークスなどクラウドソーシングやTwitterといったSNSには、未経験でも取り組める案件が多数あります。
フリーランス初心者は、知人の紹介で案件を獲得するのもおすすめです。知り合い経由で案件を獲得する場合、“信頼”がある状態で仕事を受注できます。そのため、クラウドソーシングやSNSと比べて案件獲得の成功率が格段に上がります。
続いて、現在稼いでいて収入面でキャリアアップしたいフリーランス中級者・上級者におすすめな案件獲得方法は、以下になります。
- フリーランスエージェント:担当者が報酬など希望にあう案件を紹介してくれる
- 直接営業:高単価の案件を受注できる
- 求人サイト:案件紹介について相談しやすい
収入面でキャリアップをしたいフリーランスにとって、高単価な案件を受注できる方法を選ぶことが重要です。ただ、高単価な仕事を引き受けるには、一定以上の実績や経験が必要になります。
そのため、プロジェクトのリーダーを経験するなど実績を積んでうえで、フリーランスエージェントや直接営業といった案件獲得方法を選択しましょう。
なお、フリーランスは未経験や上級者といったレベルに関わらず、下記のようなポイントを踏まえ案件を受注することが賢明です。
- 充実したポートフォリオを作成する
- クライアントとの信頼関係を大事にする
- 丁寧な言葉遣いを心がける
ポートフォリオとは、自分の経験や実績をまとめた営業資料です。クライアントは、ポートフォリオをもとに依頼するかどうか決めます。
そのため、曖昧な表現を使わず『自分のスキルは、案件にこういう点で貢献できる』など具体的にポートフォリオを作成しましょう。
フリーランスが案件獲得するために必要な3つのスキル

案件を獲得するために何が必要か知らずにフリーランスとして独立すると、不要な知識の収集に時間を割き、時間を無駄にしかねません。
そのため、案件獲得に必要なスキルを前もって知っておくことが賢明です。案件を獲得するために必要なスキルは、以下のとおりです。
- 営業力
- マーケティングスキル
- セルフマネジメントスキル
それぞれ解説していきますね。
営業力
フリーランスにとって営業力は不可欠です。なぜなら、フリーランスは自分で営業活動して案件を受注するからです。
フリーランスで求められる営業力は、『自分の強み』をどうクライアントに伝えるかというスキルになります。自分の強みをうまく伝えられれば、スキルが未熟でも案件を受注可能です。
一方、専門的なスキルがあっても営業力に課題がある場合、「全然仕事が来ない…」という状況になります。実際、経験豊富なフリーランスでも、全く案件を獲得できないケースも多々あります。
営業力を身に付けるためには、書籍やオンライン講座を活用すれば良いでしょう。また、案件を獲得していく中で、「こういう営業方法だと好印象なのか」と分析していくこともおすすめです。
マーケティングスキル
フリーランス人口が増加傾向にある現在、マーケティングスキルがないと案件を獲得できません。
ランサーズの調査によれば、フリーランス人口は2021年時点で過去最高となる1,577万人です。フリーランス人口が増えれば、案件を取り合う競合が増えますよね。
案件獲得の競争が激化しても、マーケティングスキルを習得していれば、他のフリーランスと差別化できます。なお、具体的なマーケティングスキルは、仕事内容によって異なります。
具体的には、以下のとおりです。
- ITエンジニア:ユーザーにとって操作しやすい画面になっているかなど
- Webライター:ユーザーが知りたい情報を網羅的に解説しているか
- 美容師など接客業:お客様は何を求めているのか
そもそもクライアントが目標としているのは、ユーザーの獲得です。そのため、お客様など相手のことを考えられない“ただ”作業するフリーランスは欲しくないんですね。
書籍で学ぶなど、マーケティングスキルを業務に反映するようにしてください。
セルフマネジメントスキル
フリーランスとして独立すれば、何もかも自分で対応しなければなりません。具体的には、以下のとおりです。
- 案件の受注
- 成果物の作成、納品
- 請求書の作成
- 確定申告など事務処理
フリーランスは、案件を受注してから成果物を納品するまで自分1人で対応します。また、税金関係の事務処理も、会社員時代とは違い、勤務先に任せられません。
自分で対応することが増えると、次のようなセルフマネジメントスキルは重要です。
- 成果物を納期通りに完成させるスケジュール管理スキル
- 収入を安定させるために必要な体調管理スキル
なかでも、体調管理には気を遣ってください。フリーランスは、急な病気で仕事ができなくなった場合、無収入の生活が始ります。
収入が不安定になってしまうと精神的なストレスを感じて、「フリーランスにならなければよかった…」と後悔しかねません。
『毎週○曜日は休養日』など、自分なりの生活ルールを作ることをおすすめします。
フリーランス初心者・未経験者におすすめな案件獲得方法3選

先述したとおり、フリーランスが案件を獲得する方法には、『初心者・未経験者向け』と『中級者・上級者向け』の2種類あります。
ここではまず、フリーランス初心者・未経験者におすすめな案件獲得方法を3つ紹介します。
- クラウドソーシング
- SNS
- 知人からの紹介
上記3つについて、それぞれ具体例も交え解説していきます。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、『自分は〇〇ができます』といった提案が受け入れられれば、仕事を受注できるサービスです。おすすめのクラウドソーシングとしては、クラウドワークスやランサーズがあります。
クラウドソーシングは未経験でも取り組める案件が多く、手軽に仕事を受注できます。そのため、自分のスキルで対応できそうな案件があれば応募してみるのがおすすめです。
ただ、クラウドシーシングで案件を受注するには、下記の画像のように、ある程度の自分の評価=受注実績が必要になります。

案件に応募しても、最初は自分への評価が少なくて不採用になる可能性もあるので把握しておきましょう。
しかし、仕事の受注実績をどんどん積み上げていくと、案件を獲得しやすくなりますよ。以下では、先ほど挙げたおすすめのクラウドソーシングサービスをそれぞれ紹介していきます。
クラウドワークス

クラウドワークスは、利用者数No.1のクラウドソーシングサイトです。
アプリ開発やクリエイティブ制作、Webライター案件など、常時1,000件以上の案件を取り扱っています。単発案件や数ヶ月にわたる継続案件まで、仕事内容が幅広いのも特徴です。
案件の中には、稼働時間が自由であったり、打ち合わせ含めすべてオンラインで完結するものもあります。そのため、「今月収入やばいかも…」と自分の都合に合わせて案件を獲得できます。
『報酬〇〇円以上』など希望条件に合わせて仕事を検索できる機能もあるので、希望する仕事が見つかりやすいでしょう。
ランサーズ

ランサーズは、5,000件以上の案件を取り揃えるクラウドソーシングサイトです。口コミへの書き込みといった単発の案件から、サイト制作など継続的な案件まで用意されています。
ランサーズでは、発注者であるクライアントの評判をプロフィールから確認できます。そのため、「納品したのに、報酬が支払われなかった…」などトラブルに合う可能性は低いでしょう。
24時間364日のサポート体制となっており、何かあれば相談できます。フリーランス初心者は、案件の進め方など不安になることが多いですよね。
ランサーズは、サポート体制が充実しているので、安心して仕事を進められますよ。
SNS
TwitterやInstagramなど、SNSで案件を獲得することもおすすめです。
クラウドソーシング同様、SNSにも未経験で取り組める案件が多数あります。
フリーランス初心者だと、「案件に応募するハードルが高い…」と感じることもあるでしょう。SNSの場合、投稿内容から、案件を発注するクライアントが普段どういう人物なのか判断できます。
そのため、「こういう人に応募文送るのか!」と少し気軽な気持ちになるはずです。
発注者の募集文は「どなたでもご応募ください!」などとなっており、気軽にメッセージできる場合が多いです。
ただ、SNSで募集されている案件には、悪質なものもあります。たとえば、成果物を納品したにも関わらず報酬が支払われないなどです。
SNS経由で案件を受注する際は、報酬や納期など取引条件を書面またはデータ(PDF)で示してもらうよう発注者へ相談してくださいね。
知人からの紹介
フリーランス白書2020によれば、フリーランスの73.8%は知り合い経由で案件を受注しています。
そもそもフリーランス初心者が案件を受注できないのは、発注者との信頼関係がないからです。会ったことがない人に対して、「この人ならきちんと案件を進めてくれるだろうか」など疑問を抱くのは当然ですよね。
会社員時代の同僚や取引先など知り合い経由で案件を獲得する場合、信頼関係がある状態で仕事をスタートします。そのため、クライアントは安心して案件を任せられます。
信頼関係があるゆえ、継続的に案件を発注してくれる場合も多いです。
知り合いであれば「こういう仕事が欲しいんだけど…」と相談しやすいため、まずは連絡してみましょう。
稼ぎたいフリーランスにおすすめな案件獲得方法3選

続いて、稼ぎたいフリーランス中級者・上級者に向けて、おすすめな案件獲得方法を3つ紹介します。
- フリーランスエージェント
- 直接営業
- 求人サイト
それぞれ解説していきます。
フリーランスエージェント
フリーランスエージェントは、専門のコンサルタントが報酬条件など自分にマッチする案件を紹介してくれるサービスです。
クラウドソーシングとは異なり、自分で案件を探す必要がないため、営業が苦手な人でも使いやすくなっています。
一般的には公開されていない非公開案件が多いのも特徴です。報酬額が高いなど待遇の良い案件を獲得できます。
登録料は無料ですので、気軽に登録できますよ。
ただ、運営側は案件の紹介に対して手数料(マージン)を取ります。そのため、報酬の手取額が減少することに注意してくださいね。
とはいえ、フリーランスエージェントは勤務時間や報酬など希望通りの案件を紹介してくれることが多いので利用して損はありません。
下記では、フリーランスに利用してほしいエージェントを2つ紹介していきますね。
- レバテックフリーランス
- PE-BANK
それぞれ具体例も交え、解説していきます。
レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは、業界トップクラスの案件数を誇るエージェントです。IT・Web系のフリーランス向けのサービスとなっています。
5,000社以上の取引先があり、普通なら受注できない案件も獲得できる可能性が高いです。
担当してくれるコンサルタントの質が高いことも注目すべきでしょう。将来性など業界の最新情報はもちろん、技術的な情報まで教えてもらえます。そのため、スキルに少し不安を覚えるフリーランスにもおすすめです。
PE-BANK

PE-BANKは、5万件以上の案件を誇る、フリーランスエンジニア専門のエージェントとなっています。
報酬額など希望する条件を専門のコンサルタントに相談しやすいのも特徴のひとつ。「仕事を幅を広げたい!」や「もうちょっと報酬額を高くしてほしい!」など、こだわりの強いエンジニアはぜひ利用すべきですね。
エンジニアに必須の開発ツールやソフトウェアなど割引で購入できる特典や勉強会も開催しています。
このように、PE-BANKの強みは、案件を紹介して終わりでないことです。スキルアップしやすい環境が整っているので、ぜひ登録してください。
直接営業
直接営業とは、企業の公式サイトのお問い合わせフォームから「〇〇やらせていただけませんか?」と案件を受注しようとすることです。
直接営業では、フリーランスエージェントと違い、サービス運営側に仲介手数料を取られることがありません。そのため、比較的高い単価の案件を獲得できます。
ただ、自分のスキルや実績が豊富でなければ、案件獲得が厳しくなります。最低でも2年以上の実務経験が不可欠となります。
なお、企業に直接営業する際、以下のことを行なってください。
- ポートフォリオを準備する
- 企業側の事業内容やビジョンをしっかり確認する
- 自分を採用するメリットを使える
いくら実績があっても、企業が求める人材でなければ不採用になります。そのため、企業側がどのような人材を求めているか、必ず確認してください。
求人サイト
求人サイトは、フリーランスが案件を獲得するメジャーな方法です。
求人サイトと聞くと、新卒向けや転職向けのイメージがあるかもしれません。しかし、フリーランスに特化した募集は数多くあります。
エージェントと違い、求人サイトでは、自分のペースで案件に応募可能です。ただ、報酬など希望する取引条件を満たす案件を自分で見つける必要があります。
そのため、「自分に合った案件がない…」といった事態が発生する可能性があります。
とはいえ、案件の中には100万円を超えるものもあります。そのため、「収入面でキャリアアップしたい!」という人は、ぜひ利用してくださいね。
なお、フリーランスにおすすめな求人サイトは、以下のとおりです。
- indeed
- ビズリーチ
それぞれ解説していきます。
indeed

indeedには、他の求人サイトにはない独自の仕組みがあります。
通常の求人サイトでは、採用を考えている企業が申請して自社の情報をサイト内に掲載してもらいますよね。しかし、indeedの場合、ロボットがWeb上にあるすべての求人情報を自動収集し、indeed内に掲載します。
そのため、タウンワークなど普通の求人サイトとは、求人の掲載数が格段に違います。
登録不要で利用できることも特徴です。求人情報を簡単に検索ができ、気になる案件があればすぐに応募できます。
メールアドレスや住所を登録して…と手間がかかることを嫌う人におすすめです。
ビズリーチ

ビズリーチは、キャリアアップを目指すハイクラス人材向けの求人サイトです。求人全体の3分の1は年収1,000万円以上の仕事となっています。
スカウト機能があるのも特徴のひとつ。スカウト機能とは、あなたの経歴書を見た企業から採用したいとメッセージが届くものです。
メッセージ内容を確認することで、必要とされている業界や適正年収など、自身の市場価値がわかります。また、スカウトへ返信する際、次のような質問をすれば自分の強みを把握できます。
- どの実績が一番魅力的であったのか
- どのような経験やスキルに興味を持ってくれたのか
強みや適正年収など、自分の市場価値がわかれば、自分が仕事に応募する際に活用できます。「どの経験が強みになるんだろう…」と悩んでいる人は、ビズチーチの利用がおすすめです。
フリーランスが案件獲得でおさえるべき7つのポイント

案件獲得方法が分かったところで、ここからは、フリーランスが案件獲得でおさえるべきポイントを7つ紹介します。
- 継続的に案件をくれるクライアントを選ぶ
- 充実したポートフォリオを作成する
- 相場より大幅に下回る案件を避ける
- クライアントとの信頼関係を大切にする
- スキルアップできる案件を選ぶ
- 外見を磨く
- 多くの案件に応募する
それぞれ具体例も交え、解説していきます。
継続的に案件をくれるクライアントを選ぶ
継続的な案件があれば、フリーランスに安定収入をもたらしてくれます。フリーランスは、会社員と違って『月〇万円』と固定給が支払われるわけでありません。つまり、収入が安定しないということです。
そのため、継続的に案件を発注してくれるクライアントを選ぶことは大切です。継続して案件を発注してもらうには、次のようなことが必要となります。
- 丁寧に作業する
- メールや電話には遅くても1時間以内に返信する
- 納期を絶対に守る
成果物の品質を上げることは、もちろん重要です。しかし、丁寧な応対や納期を守るなど、仕事をするうえで基本的なことを遵守する方が大切になります。
とくに納期の遅延は、クライアントとの信頼関係を著しく損なう可能性があるので、気をつけてくださいね。納期の3日前までに成果物を仕上げられるよう、余裕を持ったスケジュール感にしましょう。
充実したポートフォリオを作成する
ポートフォリオは、フリーランスにとっての営業資料です。営業資料は、この人なら安心して案件を任せられるかどうか判断できるものです。
そのため、過去の経験や実績がすぐにわかるポートフォリオを作成することが重要となります。
具体的には、ポートフォリオに以下のような内容を盛り込みましょう。
- 経歴
- スキル
- 受賞歴や資格、成果物など実績
- 将来のビジョン
どれだけのスキルを持っていても、ポートフォリオで伝えられなければ不採用になります。そのため、自分の経験やスキルをできるだけ具体的に記載しましょう。
相場より大幅に下回る案件を避ける
高単価な案件もあれば、低単価な案件もあります。
低単価な案件であっても、報酬相場を大幅に下回る案件は避けましょう。
クラウドワークスなどクラウドソーシングでは、相場よりも低い報酬で案件を発注しています。たとえば、相場10万円の仕事を5万円で発注するなどです。
報酬額が相場より大幅に低い案件の場合、修正が多いなど作業時間が長ければ「時給閑散にしてみると、500円以下じゃん…」となります。
先述したように、フリーランスは会社員と比べて、収入が安定しません。そのため、時給換算すると500円以下など、労働量に見合わなすぎる案件に力を注いでしまえば、「今月カツカツ…」となるでしょう。
自分の収入面を考慮しながら、案件を受注することが重要です。
クライアントとの信頼関係を大切にする
継続的に案件を受注したいなら、クライアントに「この人なら大丈夫!」と思わせることが必要です。
納期が頻繁に遅れるフリーランスがいる場合、クライアントは「継続的に案件を任せて大丈夫だろうか…」と不安になりますよね。
クライアント側でプロジェクトの進捗管理があるため、『急に音信不通になる』など万が一のリスクを考えると、納期に遅れてしまうようなフリーランスには依頼したくありません。
納期の遅延のほか、クライアントとの信頼関係を損なう行為は以下のとおりです。
- 連絡が遅い
- 言葉遣いが荒い
- 何度も同じミスをする
意識すれば気をつけられることばかりですよ。
スキルアップできる案件を選ぶ
フリーランスは、業務範囲を広げられる案件を選びましょう。業務範囲とは、『〇〇から〇〇まで仕事する』という作業内容です。
フリーランスは、『この業務は現時点でもできるよね』とスキルを前提に案件が発注されます。そのため、自分のスキル以上の案件を獲得できないことが多いです。
自分のスキル以上の案件を受注するためには、徐々に業務範囲を広げることです。たとえばWebライターなら、最初は記事の執筆だけ行うと決めます。半年後には、どういう見出しを挿入するといった記事の企画や画像制作まで引き受けるというようなイメージです。
ずっと記事の執筆だけしているWebライターでは、収入UPが期待できるリーダー的なポジションに上がれません。
フリーランスとって重要なのは、常にスキルアップしようとする姿勢です。
外見を磨く
人は出会って数秒以内に第一印象が決まるという言葉を聞いたことありますよね。実際、メラビアンの法則によれば、第一印象を決める要素は次のとおりです。
- 視覚情報(外見など):55%
- 聴覚情報(話すスピードなど):38%
- 言語情報(話の内容など):7%
なお、ここでいう外見の良さは、顔が整っているという意味ではなく、清潔感があるということです。
先述したとおり、フリーランスは自分でクライアントに営業活動しますよね。クライアントは、数多くの応募の中から「どのフリーランスを採用するか」に悩みます。
そのため、他者と差別化を図ることが重要です。学歴が高いや豊富な実績があるなどは素晴らしいものの、競合するフリーランスと大差をつけられないケースも少なくありません。
そのため、上記の割合から判断しても、身だしなみを整えることが重要です。
多くの案件に応募する
フリーランス初心者は、できるだけ多くの案件に応募する姿勢が大切です。
経験年数が1年未満など、経験が浅いとなかなか案件を受注できません。そのため、「採用されたら、運が良かった!」という気持ちで、興味のある案件にはとことん応募することが重要です。
100件応募してみれば、運よく1件受注できるかもしれません。幸運にも受注できた案件は、自分の1つの実績です。
実績がどんどん積み重なれば、案件も受注しやすくなります。
なお、闇雲に多くの案件に応募することは賢明でありません。そのため、案件に応募する際には、以下の点を考慮することが重要です。
- わかりやすい応募文になっているか:読みづらさがないなど
- クライアントが求める応募文になっているか:自分が貢献できる点を記載しているなど
上記のようなことは必ず、意識して応募してくださいね。
フリーランスが案件獲得する際の3つの注意点

何も知らず案件を獲得してしまうと、「慎重に案件獲得すればよかった…」と後悔しかねません。
そのため、フリーランスは以下の注意点を事前に把握しておくことが大切です。
- 悪質なクライアントも存在する
- 契約書を細部まで確認する
- 自分勝手な売り込みは避ける
それぞれ解説していきます。
悪質なクライアントも存在する
悪質なクライアントに出会ってしまうと、次のようなトラブルが発生します。
- 成果物を納品したのに、報酬が支払われない
- 一方的に仕事内容を変更される
- 契約を予告なく解除される
実際、日本労働組合総連合会によれば、フリーランスとして独立している人の約46%がトラブルに合っています。
フリーランスが数多くのトラブルに合っている理由は、契約形態にあります。フリーランスは業務委託契約を基本とするため、法律上”労働者”と判断されません。つまり、急な契約解除といった不利益から身を守れる労働基準法の適用外です。
フリーランスは報酬の未払いなどトラブルを事前に避けるために、納期や報酬といった取引条件を契約書で必ず明確にしておきましょう。
契約書を細部まで確認する
上記でトラブルを前もって避けるには、業務委託契約書を締結することが大切と述べました。
ただ、契約書を交わしていても、報酬の未払いや損害賠償などトラブルが発生することも少なくありません。それは、契約書がフリーランスにとって不利な内容だからです。
フリーランスが不利になる内容とは、以下のとおりです。
- 無理な納期設定になっている
- 長時間労働を強制させられている
- 損害賠償の規定が発注に有利となっている
フリーランスとして働く場合、納期の設定や報酬額など取引条件が不利ではないか確認することが大切です。
自分勝手な売り込みは避ける
クライアントが求めているスキルに合致している場合のみ、営業するようにしましょう。
一方的な営業をしてしまうと、クライアントに無理やり購入させようとする”押し売り”のような印象を与えてしまいます。
また、そもそも直接営業の場合、いきなり営業されるためクライアントは警戒心が強くなっています。誰しも知らない人に声をかけられたら、「怪しくないか?大丈夫か?」と思うでしょう。
メールや電話などクライアントに営業する際は、どうして声をかけたのか、丁寧に説明するようにしてください。
フリーランスが案件獲得するまでの3STEP

これまでフリーランスの案件獲得方法について解説してきました。しかし、なかには「具体的にどうやって案件を獲得すれば良いのかな…」と悩むフリーランスも多いはず。
最後に、フリーランスが案件獲得する方法をステップ形式で解説していきます。
- STEP1:フリーランスの基礎知識を習得する
- STEP2:簡単な実務経験を積む
- STEP3:実際に案件獲得する
具体例も交え、解説していきますよ。
STEP1:フリーランスの基礎知識を習得する
まず、フリーランスの基礎知識を習得しましょう。
フリーランスと会社員には、働き方や契約形態など多くの違いがあります。そのため、事前におさえておかないと独立して後悔する可能性があります。
フリーランスは、次のようなことを把握しておく必要があります。
- フリーランスの契約形態
- フリーランスの平均的な手取り
- フリーランスの手取り額
それぞれ具体例も交え、解説していきます。
フリーランスの契約形態
フリーランスの契約形態は、業務委託契約です。業務委託には、以下の2種類があります。
- 請負契約:受注した仕事を“完成”させて報酬が発生する
- 準委任契約:引き受けた業務を“遂行する”ことで報酬が発生する
両者では、仕事の目標が異なります。
請負契約の場合、目標は受注した仕事を完成させることです。一方、準委任契約だと発注された仕事を完成させることではなく、『〇〇時間作業する』と業務を行うことが目標です。
フリーランスは、発注者と相談して業務委託契約書にどの契約形態であるかを記載してもらいましょう。
どちらの契約であるか曖昧であると、「報酬を支払えない」などトラブルに合う可能性があります。トラブルを事前に避けるためにも、契約形態は明確にしてくださいね。
フリーランスの平均的な報酬
フリーランスの平均的な報酬は、スキルや契約期間によって変わります。フリーランスエンジニアに限定すると、平均的な月単価は以下のとおりです。
- プログラマー:50〜80万円
- システムエンジニア:60〜80万円
- プロジェクトマネージャー:60〜80万円
プログラマーとは、こういう形にしてくださいと記載された設計書に従ってコーディングするだけの人です。一方、システムエンジニアはコーディングだけでなく、クライアントの課題をヒアリングするなど幅広い業務を担当します。
プロジェクトマネージャーは『プロジェクトのリーダー(責任者)』です。メンバー管理からプロジェクトの進捗管理まですべて対応します。そのため、プログラマーと比べて月単価が高くなる傾向があります。
プロジェクトマネージャーなど、リーダ的なポジションに就けば収入UPが期待できます。しかし、責任も重くなり求められるスキルも高くなります。
そのため、自分の技術力や働き方を踏まえ自分の未来像を決めることが大切です。
フリーランスの手取り額
フリーランスの手取り額は、仕事内容や生活スタイルによって変わります。
ただ、フリーランスは以下の方式で手取り額を計算できます。
- 案件報酬ー経費ー税金 / 社会保険=手取り額
経費とは、カフェ代など仕事にかかる費用です。
続いて、フリーランスが支払う税金には次のようなものがあります。
- 所得税:稼ぎによって納税額が変わる
- 住民税:住んでいる場所によって納税額が変わる
- 消費税:売上によって課税対象になるかどうか決まる
- 個人事業税:特定の業種に該当する場合、支払う必要がある
最後に、社会保険には国民年金や国民健康保険があります。
年収と手取り額は全くの別物です。とくにフリーランスの場合、会社員とは違い、労災保険など一部の社会保険が適用されません。
そのため、何かあったらすべて自己負担となり、保険料が高くなります。
フリーランスが会社員と同じ年収を稼いでいても、同じ生活水準を実現するには1.3~1.5倍の生活水準が必要と言われています。そのため、自分の手取り額がどのくらいか、正確に把握しておくことが重要です。
STEP2:簡単な実務経験を積む
続いて、簡単な実務経験を積みましょう。フリーランス未経験者でも案件を獲得できるとはいえ、経験者に比べてそのハードルは高くなるからです。
Web制作の案件を受注したいフリーランスであれば、WordPressで簡単にサイト開発してみるのが良いでしょう。WordPressとは、HPやブログを簡単に作れるサービスです。
どのような仕事内容であれ、できる範囲で実務的な経験を積んでください。
簡単な実務経験を終えたら、どのような意図で成果物を作成したのかなど、営業資料であるポートフォリオにまとめましょう。
STEP3:実際に案件獲得する
ここまで来たら、実際に案件を獲得しましょう。
フリーランスが案件を獲得する方法は、以下のとおりです。
方法 | 特徴 | こんな人におすすめ | サービス例 |
---|---|---|---|
クラウドソーシング | ・未経験者でも取り組める案件が多数 | ・フリーランスになって間もない人 | クラウドワークス / ランサーズなど |
フリーランスエージェント | ・コンサルタントが案件獲得をサポートしてくれる ・報酬など希望する条件を最大限反映できる | ・キャリアップをしたい人 | レバテックフリーランス / PE-BANKなど |
SNS | ・気軽に連絡できる | ・案件獲得のハードルが高いと思っている人 | Twitter / Instagramなど |
友達紹介 | ・信頼関係があるため、継続的に仕事を受注できる | ・フリーランス仲間が多い人 | – |
求人サイト | ・自分の都合に合わせて利用できる | ・自分のペースで案件を探したい人 | indeed / ギークスジョブなど |
直接営業 | ・高単価な案件を受注できる | ・高単価な案件を受注したい人 | – |
上記の案件獲得方法の中で、フリーランス初心者におすすめなのが『クラウドソーシング』『SNS』の利用です。クラウドソーシングには、未経験でも取り組みやすい案件が豊富にあります。
一方、収入面でキャリアアップしたいフリーランス中級者・上級者は、『フリーランスエージェント』『直接営業』を検討すると良いでしょう。
自分のレベルに合わせて案件獲得方法を選択してくださいね。
まとめ

今回は、フリーランスの案件獲得方法を、具体的なステップも交え解説しました。
フリーランスが案件を獲得するには、次のような方法があります。
- フリーランスエージェント
- クラウドソーシング
- SNS
- 直接営業
- 求人サイト
- 知り合い紹介
闇雲に案件へ応募しても不採用となってしまうため、充実しやポートフォリオを作ったりするなど工夫してください。
なお、フリーランスは、以下のステップに従って案件獲得をしていくことがおすすめです。
- STEP1:フリーランスの基礎知識を習得する
- STEP2:簡単な実務経験を積む
- STEP3:実際に案件獲得する
この記事があなたのお役に立てば幸いです。
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