【全31種類】フリーランスに必要な準備・手続きを徹底解説!

準備編

「フリーランスとしてどうやって独立すれば良いのかな…」
「独立してから失敗したくない…」

フリーランスとして独立する際、どのような準備が必要か、曖昧な人は多いですよね。実のところ、フリーランスとして独立するには次のような準備が必要です。

フリーランスへの独立で必要な準備
  • 開業届の提出
  • 青色申告の手続き
  • 生活の見直し
  • フリーランスへの適性を確かめる
  • 仕事用のメールアドレスの作成
  • ポートフォリオの作成
  • 個人用HPの作成
  • 屋号の決定

会社員からの独立など人生をかけてフリーランスになるからには、絶対に独立で失敗したくないですよね。

そこで本記事では、フリーランスとして独立するに必要な準備を、具体例も交え解説していきます。独立前・独立後にやっておくべき準備といったようにそれぞれ分けて紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

  1. フリーランスとして独立するために必要な準備とは?
  2. 【会社員限定】退職する前にやっておくべき3つの準備
    1. 1.国民年金への切り替え
      1. 実際に切り替える手順
    2. 2.国民健康保険への切り替え
      1. 実際に切り替える手順
    3. 3.各種審査の申し込み
  3. 【全員共通】フリーランスとして独立する前にやっておくべき5つの準備
    1. 1.生活費の見直し
    2. 2.無職になるリスクを想定した貯金
    3. 3.フリーランスへの適性を確かめる
    4. 4.フリーランスに求められるスキルの習得
      1. 営業力
      2. マーケティングスキル
      3. 自己管理力
    5. 5.人脈づくり
  4. 【全員共通】正式にフリーランスとして独立するための3つの準備
    1. 1.開業届の提出
      1. 開業届を提出する手順
    2. 2.屋号の決定
    3. 3.青色申告の手続き
      1. 青色申告を始める手順
  5. 【全員共通】フリーランスとして独立後の案件獲得で必要な8つの準備
    1. 1.仕事場所の決定
    2. 2.ポートフォリオの作成
    3. 3.名刺の作成
    4. 4.印鑑の作成
    5. 5.仕事用のメールアドレスの作成
    6. 6.SNSの開設
    7. 7.実績を積む
    8. 8.個人用HPの作成
      1. 個人用HPを作成する手段
  6. 【全員共通】フリーランスとして独立後のお金関係で必要な5つの準備
    1. 1.仕事用の銀行口座の開設
      1. フリーランスにおすすめの銀行3選
    2. 2.仕事用のクレジットカードの作成
      1. フリーランスにおすすめのクレジットカード3選
    3. 3.資金調達する知識の習得
    4. 4.小規模企業共済への加入
    5. 5.iDeCoへの加入
  7. 仕事が楽しくなる!フリーランスが準備しておくべき仕事環境7選
    1. 自分専用の仕事部屋
    2. コワーキングスペース
    3. ポケット充電やポケット型WiFi
    4. 高スペックなパソコン
    5. レンタルオフィス
    6. モバイルルーター
  8. まとめ

フリーランスとして独立するために必要な準備とは?

フリーランスとして独立するために必要となる準備は、以下の2種類に分かれます。

  • 会社員しかできない準備:国民年金への切り替えなど
  • 会社員を含めた全員ができる準備:生活費の見直しなど

会社員にしかできない準備とは、年金や保険の切り替えなど退職する前にやっておくべきことです。具体的に、会社員が退職する前にやるべき準備は以下のとおりです。

会社員が退職する前にやるべき準備
準備詳細
国民年金への切り替え・退職すると、厚生年金への加入資格が失われる
・退職後、14日以内に手続きが必要
国民健康保険への切り替え・退職すると、健康保険への加入資格が失われる
・退職後、14日以内に手続きが必要
各種審査の申し込み・社会的信用が高い会社員であるうちに、住宅ローンなど各種審査を申し込む

一方、会社員を含めた全員ができる準備は、生活費の見直しや開業届の提出などです。会社員を含めた全員ができる準備は、以下3つに区別できます。

  • 独立前にするべき準備
  • 正式なフリーランスになるための(公的な)準備
  • 独立後にするべき準備

フリーランスとして独立する前にやるべき準備には、次のようなものがあります。

全員が独立する前にやるべき準備
準備詳細
生活費の見直し・自分の生活水準をどのくらいにするのか決める
貯金・無職になるリスクに備えることが重要
・1年分の生活費を蓄えることがおすすめ
フリーランスへの適性を確かめる・副業を一度挟み、フリーランスの働き方を体感することが大切
スキルの習得・営業力、マーケティングスキル、自己管理力が必要
人脈づくり・人脈が広がれば、案件の獲得につながる
・イベントやセミナーなどに参加して人脈を作ることがおすすめ

続いて、正式なフリーランスになるための(公的な)準備は以下になります。

正式なフリーランスになるための(公的な)準備
準備詳細
開業届の提出・正式なフリーランスになるための(公的な)手続き
・税務署に事業開始を知らせる書類
・節税の幅が広がるため、提出することがおすすめ
屋号の決定・屋号とは、会社名のようのもの
・サービスの知名度UPや社会的信用UPにつながる
青色申告の手続き・最大で65万円の節税ができる
・開業届の提出が必要

最後、フリーランスとして独立した後にやるべき準備は、下記のとおりです。

全員が独立した後にやるべき準備
準備詳細
仕事場所の決定・自宅なのかオフィスなのか作業場所を決める
・仕事の内容に合わせて場所選びをする
ポートフォリオの作成・案件を獲得するための営業資料
・具体的なスキルや実績を掲載すると案件を獲得しやすい
名刺の作成・スキルや実績を記載すると、案件獲得につながる可能性大
印鑑の作成・屋号を使ってビジネスをする場合などに不可欠
仕事用メールアドレスを作成・仕事用とプライベート用メールを分ける
・重要な仕事メールを見落とさないため
SNSの開設・案件の紹介につながることもある
・仕事のモチベーションUPになる
個人用HPの作成・社会的信用が上がる
・案件を依頼されやすくなる
仕事用の銀行口座の作成・仕事用とプライベート用銀行口座を分ける
・確定申告を容易にするため
仕事用のクレジットカードの作成・仕事用とプライベート用クレジットカードを分ける
・確定申告を容易にするため
資金調達する知識の習得・自分の状況に合わせた資金調達方法を選ぶことが大切

上記は、すべてフリーランスとして独立するなら不可欠な準備です。フリーランスは、労災保険など一部の保険や長時間労働といった不利益から身を守る労働基準法が適用されません。

そのため、会社員と比べると労働環境や生活面の待遇が良くない現状があります。憧れていたフリーランスとして独立後、「会社員のままがよかった…」と後悔するのは絶対に嫌ですよね。

フリーランスとして独立して後悔しないためには、フリーランスへの適性を判断するやポートフォリオを作成するなど、独立前・独立後に必要な準備を徹底することですよ。

【会社員限定】退職する前にやっておくべき3つの準備

会社員はフリーランスと比較すると収入が安定しており、社会的信用が高い傾向にあります。そのため、退職する前に会社員のステータスを思う存分活用することが賢明です。

また、退職する前に必ずやらないといけないことも存在します。

会社員は退職する前に以下の3つの準備をしておきましょう。

  1. 国民年金への切り替え
  2. 国民健康保険への切り替え
  3. 各種審査の申し込み

それぞれ解説していきます。

1.国民年金への切り替え

会社員が加入している年金は、厚生年金です。会社員を辞める場合、厚生年金への加入資格を失います。

そのため、会社員は国民年金への切り替えが必要です。国民年金とは、日本に住んでいる20歳〜60歳の人すべてが加入する年金です。

国民年金は、厚生年金と異なり、将来的に受け取れる額が少ない傾向にあります。年金だけで考えると、会社員の方が手厚いですね。しかし、フリーランスはiDeCoなど年金を増やせるサービスに加入すれば、老後の備えを手厚くできます。

国民年金への切り替え手続きの詳細は、以下のとおりです。

項目詳細
手続きの期間退職した翌日から14日以内
手続きの場所役所の国民年金窓口
持ち物・年金手帳
・印鑑
・社会保険喪失証明書
・マイナンバーカード
費用無料
保険料収入によって変わる

退職した翌日から14日以内に手続きが必要です。退職した後持ち物など準備してしまうと、期限に遅れる可能性があります。

そのため、退職する前に持ち物や手続き場所の確認をしてくださいね。

実際に切り替える手順

国民年金への切り替えは、以下の手順を参考にしてください。

国民年金保険へ切り替える手順
  • STEP1
    必要な書類を準備する

    まず、以下の書類を準備します。

    • 年金手帳
    • 印鑑
    • マイナンバーカード
    • 退職証明書
    • 離職票

    年金手帳を紛失している人は、自治体の窓口へその旨を伝えれば問題ありません。

  • STEP2
    役場の『保険年金課』にいく

    必要書類が準備できたら、役場の『保険年金課』にいきます。

    市区町村によって、年金を担当する課の名前が異なりますが、年金を担当する窓口とすぐ判断できる名前になっているはずです。

    万が一、担当する課が分からない場合には、受付で聞いてくださいね。

  • STEP3
    実際に手続きする

    あとは、窓口で担当する者の指示に従えば、国民年金へ切り替えできます。

2.国民健康保険への切り替え

会社員の場合、国民健康保険への切り替えも必要です。会社員は、会社の健康保険に加入しています。

退職すると、健康保険への加入資格は無くなります。会社員が新たに加入する国民健康保険は、国民の多くが加入している保険です。

下記からも分かるように、国民健康保険は他の健康保険と比較しても、多くの人が利用していると理解できます。

  • 国民健康保険(自営業の人など):3,303万人
  • 協会けんぽ(中小企業など):3,639万人
  • 組合健保(大企業など):1,409万人
  • 共済組合(公務員):884万人
    出典元:厚生労働省

国民健康保険の手続き詳細は、以下のとおりです。

項目詳細
手続きの期間退職した翌日から14日以内
手続きの場所役所にある国民健康保険の窓口
持ち物・年金手帳
・印鑑
・離職票や退職証明書
・配偶者の年金手帳と委任状(対象者のみ)
費用無料
保険料月16,590円※毎年変動する

国民年金への切り替えと同様、退職した翌日から14日以内に手続きが必要です。そのため、国民年金と国民健康保険は同時に手続きすると良いでしょう。

国民健康保険に切り替えるには、勤務先が社会保険喪失証明書を発行しなければいけません。退職してから、証明書の発行を申請すると期限に間に合わなくなる可能性があります。

そのため、退職する前に社会保険喪失証明書を発行してもらうようにしてください。

実際に切り替える手順

国民健康保険への切り替えは、以下の手順を参考にしてください。

国民健康保険へ切り替える手順
  • STEP1
    必要な書類を準備する

    まず、以下の書類を準備します。

    • 年金手帳
    • 印鑑
    • マイナンバーカード
    • 社会保険喪失証明書

    社会保険喪失証明書は勤務先に発行してもらう必要があるので、注意してくださいね。

  • STEP2
    役場の『国民健康保険』にいく

    必要書類が準備できたら、役場の『国民健康保険』にいきます。

    市区町村によって、国民健康保険を担当する課の名前が異なりますが、国民健康保険を担当する窓口とすぐ判断できる名前になっているはずです。

    万が一、担当する課が分からない場合には、受付で聞いてくださいね。

  • STEP3
    実際に手続きする

    あとは、窓口で担当する者の指示に従えば、国民健康保険へ切り替えできます。

3.各種審査の申し込み

会社員は退職する前に、次のような審査を申し込んでおくことがおすすめです。

  • 住宅ローンの審査
  • マイカーローンの審査
  • クレジットカードの審査
  • 賃貸住宅の入居審査

憧れのマイホームやカッコイイ車など、「フリーランスとして独立したら、こんな生活がしたいな」と夢をみる人は多いですよね。

また、キャッシュレス決済が普及している現在、クレジットカードは生活するうえで不可欠です。

住宅などローンやクレジットカードの審査に通るには、安定収入など社会的信用があるかが重要になります。フリーランスは、『収入が不安定』と判断され、審査に通りにくい傾向があります。

一方、会社員の場合、安定した収入があると見なされるため、フリーランスと比べてローン審査など各種審査が通りやすいです。

フリーランスより信用がある会社員のステータスがあるうちに、クレジットカードや住宅ローンといった審査を申し込むのが賢明でしょう。

【全員共通】フリーランスとして独立する前にやっておくべき5つの準備

上記では、会社員が退職前にやるべき準備を紹介しました。

会社員を含めた全員がフリーランスとして独立する前にやるべきことも存在します。フリーランスを目指している人は、以下5つの準備を事前にしておきましょう。

  1. 生活費の見直し
  2. 無職になるリスクを想定した貯金
  3. フリーランスへの適性を確かめる
  4. フリーランスに求められるスキルの習得
  5. 人脈づくり

上記5つを具体例も交え、それぞれ解説していきます。

1.生活費の見直し

フリーランスとして独立するなら、生活費を管理することは不可欠です。なぜなら、会社員と違ってフリーランスは、いつでも契約解除できるなど生活が不安定になりやすいからです。

フリーランスは、次のような生活費がかかります。

  • 住宅費:住んでいる家にかかるお金
  • 水道光熱費:水道や電気にかかるお金
  • 通信料:携帯などにかかるお金
  • 保険料:国民年金や国民健康保険などにかかるお金
  • 学費:子どもの教育にかかるお金
  • 習い事:スキルアップで必要となるお金
  • 食費:ご飯にかかるお金
  • 交際費:接待やプレゼントなどにかかるお金
  • 交通費:電車やバスなどにかかるお金

上記で挙げた生活費を踏まえ、次のようなことを考えましょう。

  • どのくらいの生活水準にするのか
  • どのような家に住むのか
  • 何をどこで契約するのか

フリーランスは、社会保険料など会社員より税金が多く徴収されます。そのため、会社員の年収の1.3〜1.5倍になって同じくらいの生活ができるといわれます。

これまで解説したとおり、フリーランスは急な契約解除や案件獲得の難しさにより、収入が安定しません。

フリーランスとして独立して「会社員の方がマシだった…」とならないように、上記で挙げた生活費を見直してくださいね。

2.無職になるリスクを想定した貯金

フリーランスが生活していけるかどうかは、良い案件に出会えて軌道にどうか次第です。フリーランスの中には、「案件を全然もらない」と発信する人もいます。

仕事を貰えない状態が続くと、家賃はもちろん、食費すら支払えなくなる地獄の生活になる可能性もあります。そのため、独立前に貯金をすることが賢明です。

具体的には、1年分の生活費を貯金しておくと良いでしょう。ただ、200万円なのか500万円であるのかは人によって違います。そのため、場合によってはかなりの額になることも考えられます。

しかし、1年分の生活費があれば仕事がうまくいかないくても、「生活できなくなったらどうしよう…」と不安にならないはずですよ。

3.フリーランスへの適性を確かめる

副業やアルバイトを一度挟み、フリーランスへの適性があるか判断しましょう。

フリーランスの働き方は、会社員とは異なります。具体的には、以下のとおりです。

  • いつでも契約を解除できる
  • 仕事量次第で収入が変わる
  • 案件獲得は自分で対応しなければいけない
  • 自由な時間に働けるため、スケジュール管理が大切

会社員の場合、勤務時間や場所は決められていますよね。また、給料は『月〇〇万円』と固定給です。

一方、フリーランスは仕事は自分で営業する必要があります。時間・場所問わず働けるなど自由度が高いゆえ、逆に仕事をせず怠けてしまうこともあるんですね。

フリーランスの働き方を情報として知っていても、実際に独立してみると「想像と違った…」と後悔するケースが多い傾向にあります。

そのため、副業やアルバイトとして一度案件獲得するなど経験することがおすすめです。

4.フリーランスに求められるスキルの習得

フリーランスに求められるスキルには、次のようなものがあります。

  • 営業力
  • マーケティングスキル
  • 自己管理力

どれも、フリーランスとして独立する前にある程度習得する必要があります。なぜなら、フリーランスとして仕事をするうえで不可欠だからです。

それぞれのスキルについて、下記で詳しく解説していきますね。

営業力

営業力は、フリーランスが案件を獲得するために重要なスキルです。そもそも営業力とは、クライアントに『どう自分の強みを伝えるか』というものです。

フリーランスとして仕事を続けるには、技術的なスキルだけが重要とは限りません。実際、専門的なスキルはあるけど、仕事を獲得できないフリーランスは多くいます。

一方、専門的なスキルは未熟なものの、仕事を多く獲得できているフリーランスは存在します。

営業力を身に付けるためには、書籍やオンライン講座を活用すれば良いでしょう。また、案件を獲得していく中で、「こういう営業だと好印象なのか」と分析していくこともおすすめです。

マーケティングスキル

マーケティングスキルとは、どうやったら売れるのかを考えるものです。仕事内容によって、具体的なマーケティングスキルは異なります。詳細は、以下を確認してください。

  • ITエンジニア:ユーザーによって操作しやすい画面になっているかなど
  • Webライター:ユーザーが知りたい情報を網羅的に解説しているか
  • 美容師など接客業:お客様は何を求めているのか

ランサーズの調査によれば、フリーランス人口は2021年時点で過去最高となる1,577万人です。

フリーランス人口が増加傾向にある中、お客様など相手のことを考えられないフリーランスは需要がなくなります。つまり、”ただ”業務するだけのフリーランスはクライアントは欲しくないわけです。

そもそも、クライアントがゴールとするのはユーザーの獲得ですよね。そのため、どうやったら売れるのかなどマーケティングスキルを業務に反映することは不可欠といえます。

自己管理力

自己管理力とは、具体的に次のようなものです。

  • 納期通りに成果物を完成させるスケジュール管理
  • 収入を安定させるために必要な体調管理
  • 1ヶ月どのくらいお金を使うのかなど財政スキル

会社員時代では、プロジェクトの進捗管理やお金関係の業務を上司や仕事メンバーに任せられました。しかし、フリーランスとして独立すれば、すべて自分で対応しなければいけません。

とくに、体調管理に気をつけてください。フリーランスの収入は、仕事量次第です。急な病気で仕事ができなくなった場合、無収入の生活が始ります。

会社員と比べて安定した収入が保障されないフリーランスにとって、無収入な状態はかなりの精神的なストレスです。

なお、税金の納付などお金にまつわることは、税理士に依頼するなど工夫するのも良いでしょう。

5.人脈づくり

人脈があれば、思ってなかったような結果を招くことがあります。具体的には、以下のとおりです。

  • 高単価な案件を紹介される
  • 継続的に案件を依頼される

フリーランスが案件獲得で重要なのは、専門的なスキルや実績だけでありません。人脈が思いもよらぬ良い案件へ巡り合うきっかけになることもあります。

フリーランスは、独立する前に次のような方法で人脈を広げると良いでしょう。

  • イベントに参加する
  • セミナーに参加する
  • オンラインサロンに入会する
  • SNSで交流する
  • バーなど、行きつけのお店をつくる

積極的に他者と交流を図ってくださいね。

【全員共通】正式にフリーランスとして独立するための3つの準備

続いて、正式にフリーランスとして独立するための準備を3つ紹介します。

  • 開業届の提出
  • 屋号の決定
  • 青色申告の手続き

実際の手順も踏まえ、それぞれ解説していきます。

1.開業届の提出

正式なフリーランスになるためには、開業届を提出する必要があります。開業届とは、事業を開始したことを税務署に通知することです。

開業届の提出の詳細は、以下のとおりです。

項目詳細
手続きの期間事業開始から1ヶ月以内
対象者新たに事業を開始した人
持ち物・個人事業の開業、廃業等届出書
・本人確認書類の写し
提出方法郵送または直接
手数料無料

開業届は、提出しなくても罰則はありません。しかし、開業届を提出するメリットは大きいです。具体的には、以下のとおりです。

  • 最大65万円節税可能な青色申告ができる
  • 節税効果の高い小規模企業共済に加入できる
  • 事業用の銀行口座が作りやすい
  • 所得給付金など補助金をもらえる

なお、開業届の作成では、仕事場の所在地を記入する必要があります。仕事場は、次のようなものがあります。

  • 自宅
  • レンタルオフィス
  • バーチャルオフィス

バーチャルオフィスとは、事業用の住所だけ借りれるもので、作業はできません。

開業届は書類作成の手間がかかるものの、提出しておいて損はないですよ。

開業届を提出する手順

開業届を提出する手順は、以下のとおりです。

開業届を提出する手順
  • STEP1
    開業届を手に入れる

    まず、開業届を入手します。

    開業届は、下記の国税庁ページからダウンロードできます。
    >>> 開業届ダウンロードページはこちら

    税務署で用紙を受け取ることも可能ですので、自分に合った方法を選んでくださいね。

  • STEP2
    開業届を作成する

    続いて、開業届を作成します。開業届で記入が必要な項目は、以下のとおりです。

    1. 提出先と日付:提出先は、納税地を管轄する税務署です
    2. 納税地:自宅または事務所などを納税地として記入します
    3. 氏名・生年月日・個人番号・職業:書き間違えないようにしてください
    4. 届出の区分:新規での開業は、○と記載しその他は空欄です
    5. 所得の種類:不動産は不動産所得、山林なら山林所得、その以外は事業所得です
    6. 開業・廃業日等:書き間違えないようにしてください
    7. 他の届出書の有無:青色申告の書類など他に提出するものがあれば『有』にチェックしてください
    8. 事業概要:事業内容を具体的に記載してください
    9. 給与等の支払い状況:従業員を雇用する場合に必要な箇所です
    10. 源泉所得税に関する申告書の提出書の有無:必要な場合は記載してください
    11. 給与支払を開始する年月日:書き間違えないようにしてください
    12. 関与税理士:顧問税理士がいる場合のみ記載してください

    きちんと正しい情報になっているか、作成後に確認してくださいね。

  • STEP3
    税務署に提出する

    最後、税務署に郵送か直接提出します。

    郵送の場合は、『本人確認書類(写)添付台紙』にマイナンバーと身分証明書を添付して提出します。

    直接税務署に訪れる際、提出先は事業をしている地域を管轄する税務署です。

    受付時間は、8:00〜17:00となっています。時間外に提出する場合は、時間外収受箱に投函してください。

2.屋号の決定

屋号とは、フリーランスがビジネスでも用いる名称です。簡単にいえば、『〇〇塾』などサービス名のようなものです。

屋号がついていれば、展開するサービスの知名度UPや社会的な信用UPに繋がります。しかし、どのような屋号にするか考えるのに手間と時間がかかります。

屋号を決定するかどうかは、任意です。そのため、屋号を無理に決定する必要はありません。

屋号を決定する場合は、以下の点に考慮してください。

  • 屋号があった方が良い業種かどうか
  • 事業のターゲット層にふさわしい名前かどうか

カレー屋さんなど飲食業や塾といったサービス業であれば、屋号があった方がビジネスをしやすいでしょう。実際、『〇〇カレー』や『〇〇塾』といった形で経営していることが多いですからね。

屋号を登録するには、開業届を提出するだけですよ。自分の展開する事業に必要かどうか、頭を使ってよく考えてくださいね。

3.青色申告の手続き

フリーランスには、以下2種類の確定申告の方法があります。

  • 青色申告
  • 白色申告

青色申告と白色申告の違いは、以下のとおりです。

項目青色申告白色申告
届出の必要ありなし
開業届の必要ありなし
節税(所得控除)最大65万円なし
決算書の作成貸借対照表と損益計算書収支内訳書
家族への給与金額の制限はなし配偶者は86万円まで
その他50万円まで
赤字処理ありなし

フリーランスが納める税金は収入だけでなく、どの申告方法にするかによって変わります。「少しでも節税をしたい…」という人は、青色申告がおすすめです。

ただ、貸借対照表と損益計算書の2つ作成しないといけないなど手間がかかります。貸借対照表と損益計算書については、下記を参考にしてください。

  • 貸借対照表:現時点(一時的)の経営状況がわかる
  • 損益計算書:売上など、一定期間における事業成績がわかる

決算書の作成に手間がかかるものの、最大65万円の節税ができるなど税制面での待遇がピカイチですので、白色ではなく青色申告にするのが良いでしょう。

青色申告の手続き詳細は、以下のとおりです。

項目詳細
手続きの期間申告の期間はいつでもOK
対象者新たに事業を開始した人
持ち物・個人事業の開業、廃業等届出書
・所得税の青色申告承認申請書
提出方法郵送または直接
手数料無料

青色申告を始めるためには、開業届の提出が必要です。そのため、開業届と同時に青色申告承認申請書を提出することがおすすめです。

青色申告を始める手順

青色申告を始める手順は、以下のとおりです。

青色申告を始める手順
  • STEP1
    必要な書類を入手する

    まず、青色申告をするために必要な書類を入手します。具体的には、以下のとおりです。

    • 個人事業の開業、廃業届書
    • 青色申告承認申請書

    それぞれの書類は、国税庁のページからダウンロード可能です。
    >>> 個人事業の開業、廃業届書ダウンロードはこちら
    >>> 青色申告承認申請書ダウンロードはこちら

  • STEP2
    書類を作成する

    続いて、書類を作成します。

    青色申告承認申請書の場合、手間がかかる複式簿記を選択すると65万円の特別控除がもらえます。しかし、初心者でも容易な簡易簿記だと10万円の控除になります。

    そのため、「節税の幅を広げたい」という人は、複式簿記を選択してください。

  • STEP3
    税務署に提出する

    最後、税務署に郵送か直接提出します。

    提出先は、事業をしている地域を管轄する税務署です。

    直接税務署に訪れる際、受付時間は8:00〜17:00となっています。時間外に提出する場合は、時間外収受箱に投函してください。

【全員共通】フリーランスとして独立後の案件獲得で必要な8つの準備

これまで解説した内容で、フリーランスとして独立する前に必要な準備は終了です。しかし、独立後もやっておくべきことが存在します。

そこでここでは、フリーランスとして独立後の案件獲得で必要な準備を8つ紹介します。

  • 仕事場所の決定
  • ポートフォリオの作成
  • 名刺の作成
  • 印鑑の作成
  • 仕事用のメールアドレスの作成
  • SNSの開設
  • 実績を積む
  • 個人用HPの作成

それぞれ解説していきます。

1.仕事場所の決定

フリーランスは、どこで仕事するのか考えましょう。仕事場の選択肢は、以下のとおりです。

場所メリットデメリットこんな人におすすめ
自宅・ウィルス感染へのセキュリティ体制が万全
・電車やバス移動などがない
・テレビやベットなど誘惑に負ける・誘惑に負けず作業できる人
オフィス・仕事へのモチベーションが上がる
・自分の財産になる
・賃貸契約で借りるため、費用が高い・お金に余裕がある人
シェアオフィス・仕事へのモチベーションがあがる
・事業用の住所として使える
・利用方法などルールが厳しい場合がある・事業用の住所などでも使いたい人
コワーキングスペース・安く作業場所を確保できる・他人もいるため、うるさい場合がある・作業場所を安く抑えたい人
カフェなどのお店・気分転換をしながら作業できる・他人もいるため、うるさい場合がある・PC一台で完結する仕事をしている人

どこで仕事をしようか迷っている人は、下記を参考に決定してください。

  • PC一台でできる仕事ですか?
    • おすすめ仕事場所:コワーキングスペース / カフェ
  • ディスプレイなど機材が必要な仕事ですか?
    • おすすめ作業場所:オフィス / シェアオフィス / 自宅
  • 事業でお店が必要な業種ですか?
    • おすすめ作業場所:オフィス / シェアオフィス

このように、仕事内容によって適切な作業場所は異なります。そのため、自分にとって働きやすい仕事場所を選んでくださいね。

2.ポートフォリオの作成

ポートフォリオとは、案件を獲得するための営業資料です。自分の過去の実績やスキルをアピールするもので、発注者は、ポートフォリオをもとに『仕事を依頼しても大丈夫か』を判断します。

フリーランスは、以下の点を考慮してポートフォリオを作成しましょう。

  • 実績がある場合、詳しく説明する
  • 自分のスキルや経験を案件に繋がるよう記載する
  • 相手にとって分かりやすく作成する

上記だけでは、「あまりよく分からない…」という人もいますよね。ポートフォリオのNG例・OK例を以下で示すので、よく確認してください。

まず、ダメなポートフォリオの書き方は以下のとおりです。

前職が医師で、Webライターとして独立したい場合のポートフォリオなら・・・

前職は医師であるため、医療系・美容系の記事は得意です。

続いて、良いポートフォリオの書き方は以下になります。

前職が医師で、Webライターとして独立したい場合のポートフォリオなら・・・

前職は医師です。医師では、実際の手術まで担当しておりました。そのため、実体験をベースにしたオリジナリティあふれる記事を書けます。
また、美容整形の手術にも精通していたため、監修者として記事の執筆に携われます。

OK例では、前職である医師としての『実績』や『経験』、『どう今回の依頼に活かせるのか』を具体的に記載しています。

案件を獲得する際、発注者はあなたがどのような人格であるのか分かりません。そのため、案件を依頼しても大丈夫かどうかポートフォリオで判断します。

きちんと自分の強みを伝えられているか、必ず意識してポートフォリオを作成してくださいね。

3.名刺の作成

自己紹介や挨拶の機会があるフリーランスは、名刺の作成した方が良いでしょう。

日本では、紙の名刺交換がいまだ続いています。場合によっては、名刺を持っていないことが失礼になることもあります。

名刺があれば連絡先や実績などいちいち伝えなくても良いため、作っておくことがおすすめです。どの業種のフリーランスでも次のような情報は名刺に載せておきましょう。

  • 名前
  • 資格やスキルなど実績、経験
  • 連絡先(電話番号・住所・メールアドレス)

Canvaなど、名刺を簡単に作成できるツールは多くあるので、「デザインはどうしよう…」といったような悩みを抱えることはないですよ。

4.印鑑の作成

屋号を使ってビジネスを始める場合には、屋号名の印鑑が必要になります。

最近では、電子署名へ切り替える企業も出てきています。しかし、いまだハンコ文化は日本に根深く、印鑑の使用を求められる場面が多いです。

そのため、必要に応じて印鑑の作成をしてくださいね。

なお、自分の名前で仕事するフリーランスは、普段使っている丸印で問題ありません。請求書や納品書などにそのまま丸印を押してください。

5.仕事用のメールアドレスの作成

プライベート用とビジネス用でメールアドレスを別にしておくことが重要です。

フリーランスとして仕事を続けていると、人脈が広がったり仲間が増えたりします。その中で、プライベートアドレスと仕事用のアドレスを一緒している場合、案件の紹介など重要なメールを見落としかねません。

フリーランスとして成長するにつれて、仕事のメールは増えていきます。そのため、独立後すぐに仕事用メールアドレスを作成することがおすすめです。

仕事用メールアドレスは、以下の手順で作成できます。

  • STEP1:『〇〇.com』など独自ドメインを登録する
  • STEP2:レンタルサーバーを借りる
  • STEP3:メールアドレスを作成する

仕事用メールアドレスの表記は、ローマ字で自分の名前にすることが一般的です。

6.SNSの開設

SNSを開設して、他のフリーランスと交流しましょう。

メールアドレス同様、プライベート用とは別に仕事用のSNSアカウントを作る必要があります。フリーランスが開設しておくべきSNSには、次のようなものがあります。

  • Instagram
  • Twitter

自分の作品をSNSに掲載しているだけで、仕事の依頼がくることもあります。また、フリーランス仲間を作ることにも最適です。

仕事の紹介だけでなくモチベーションにも繋がるため、SNS開設はフリーランスに必須といえるでしょう。

7.実績を積む

案件の獲得において、豊富な実績があるかどうかは重要な要素です。クライアントも実績豊富なフリーランスの方が安心して案件を任せられますよね。

また、フリーランスは会社員とは違って、1から教育することを前提としていません。そのため、フリーランスにとって実績と経験は非常に大切です。

実績を積むためには、自分の実績に繋がりそうな案件をたくさんこなすことです。たとえ単価に満足できなくても、「成長するために!」と仕事を受けることが賢明でしょう。

案件を多く引き受けるとはいえ、同じような作業ばかりする仕事は避けましょう。たとえば、Webライターなら、記事の執筆だけでする案件を獲得し続けても意味はないはず。

記事の執筆だけでなく、記事の企画やWebサイト制作など仕事の幅を広げるようにしてくださいね。

Webライターとは、インターネット上に掲載する文章を執筆する人です。

一般的にWebライターは、文章を執筆するだけでなく、どういう見出しを挿入するのかといった記事の企画や画像制作なども必要になります。

8.個人用HPの作成

自分がどういう人なの判断できる、個人用HPを作成しましょう。

法人には、会社の事業内容や所在地など情報が公式サイトに記載されていますよね。HPがあるだけで、「きちんとしている人なんだ」と社会的な信用に繋がります。

個人用HPに載せるべき情報は、以下のとおりです。

  • 名前
  • 連絡先
  • 実績や経歴
  • 自分のアピールポイント
  • 運営するメディアなど成果物

過去の実績や経験が記載してあれば、案件の依頼が来ることもあります。下記では、個人用HPを作成できる手段を紹介していきますね。

個人用HPを作成する手段

フリーランスが個人用HPを作成する手段は、以下のとおりです。

  • 有料であるWordPress:本格的なサイト制作ツール
  • 無料であるWixやNote:直感的な操作でサイト制作できるツール
  • InstagramなどSNS:業種によってはSNSで問題なし

WordPressとは、多少のプログラミング知識が必要となるサイト制作ツールです。プログラミング知識が多少必要なものの、インターネット検索すれば解決するため、難しいITスキルは不要になります。

WordPressに慣れるまで扱いに困りますが、慣れてしまえば実績などの情報更新が簡単かつ瞬時にできます。

WordPressでなく、無料のWixを利用するのもおすすめです。Wixは、プログラミングスキル不要のノーコードツールです。そのため、マイクロソフトのPowerPointのように直感的な操作でサイト制作できます。

取り急ぎ個人用HPが必要となる場合は、Wixなど無料で簡単にサイト制作できるツールを活用しましょう。

フリーランスの業種によっては、サイトではなくSNSが有効な場合もあります。たとえば、飲食店を開業するフリーランスであれば、食事の写真など多く載せられるインスタグラムが良いでしょう。

自分の仕事内容に合わせてどれが良いか判断してくださいね。

【全員共通】フリーランスとして独立後のお金関係で必要な5つの準備

続いて、フリーランスとして独立した後にお金関係で必要となる準備を5つ紹介します。

  1. 仕事用の銀行口座の開設
  2. 仕事用のクレジットカードの作成
  3. 資金調達する知識の習得
  4. 小規模企業共済への加入
  5. iDecoへの加入

具体例も交え、それぞれ解説していきます。

1.仕事用の銀行口座の開設

確定申告に備え、仕事用の銀行口座を開設することがおすすめです。

フリーランスとして独立してプライベート用と仕事用の出費を一緒にしてしまうと、確定申告の際、どれが仕事の出費で経費にできるのかなど大変な思いをすることになります。

フリーランスは、プライベート用とは別に仕事用の銀行を1つ用意しましょう。どの銀行にするかどうかは、以下を踏まえ決めてくださいね。

  • 手数料が安いか
  • 自分にとって使いやすいか
  • 全国展開しているか

仕事用の口座ができたら、事業でのやり取りで使ってください。

フリーランスにおすすめの銀行3選

フリーランスにおすすめな銀行は、以下のとおりです。

銀行名特徴
楽天銀行・ネット銀行として日本最大級
・メール振込など便利なサービスが豊富
GMOあおぞらネット銀行・手数料が安い
・預金を1つの口座内で管理できるため、用途別で使い分けできる
住信SBIネット銀行・条件を満たせば、月最大20回手数料が無料
・オンラインでの口座開設なら最短翌日に完了

自分に合った銀行を選んでくださいね。

2.仕事用のクレジットカードの作成

口座だけでなく、仕事用のクレジットカードも作成しましょう。仕事で使うクレジットカードは、事業用クレジットカードがおすすめです。

事業用のクレジットカードには、次のようなメリットがあります。

  • 確定申告がスムーズに進められる
  • 利用限度額が普通のと比べて大きい
  • ビジネスに役立つ特典がある
  • 節税対策になる

先述したとおり、プライベート用と仕事用の出費を一緒にしてしまうと、確定申告の際、どれが仕事の出費で経費にできるのかなど大変な思いをすることになります。そのため、事業用のクレジットカードを1つ用意してくださいね。

フリーランスにおすすめのクレジットカード3選

フリーランスにおすすめなクレジットカードは、以下のとおりです。

銀行名特徴
三井住友カード・年会費永久無料
・利用限度額が最高で500万円と業界屈指
JCB CARD Biz一般・決算書など確認書類が不要
・Apple PayやGoogle Payに対応
freee Visaカード・会計ソフトfreeeと連携可能
・月間カード利用額5万円未満の事業者にもおすすめ

自分に合ったクレジットカードを選んでくださいね。

3.資金調達する知識の習得

カフェなど店舗事業を開始するフリーランスは、資金調達を必要とすることがあります。少しだけ資金調達が必要なケースもあれば、初期投資で大量の資金がいる場合もあります。

自分の状況に合わせた資金調達ができるよう、資金調達をどうするのかおさえておくことが大切です。

フリーランスが資金調達する方法は、以下になります。

  • 日本政策金融公庫:資金調達が困難な小規模な法人・事業者向け
  • 銀行融資:低金利で大きな金額を調達できる
  • 信用金庫:地元での事業なら、融資してもらえる確率が高い
  • ビジネスローン:法人とフリーランスのみ申し込める

資金を高確率で調達したい場合、ビジネスローンを利用することがおすすめです。ビジネスローンは、資金を提供するために用意されているため、銀行融資などと比べて借りやすい傾向にあります。

資金調達はどのような事業をするのかや借りる人に信用があるかによって、金額や審査の通りやすさが違います。そのため、自分の状況に合わせてどれが良いか判断することが大切です。

4.小規模企業共済への加入

小規模企業共済とは、小規模な経営者やフリーランス向けに用意されている退職金制度です。

会社員の場合、長年勤めていればかなりの額の退職金を受け取れ、老後の計画をスムーズに立てられます。しかし、フリーランスには退職金は存在しません。そのため、「老後の資金どうしよう…」と不安に駆られることもあるんですね。

小規模企業共済は、フリーランスでも退職金をもらえる制度です。全国で150万人以上が加入しており、国の中小機構が積立をしてくれるため、安心して資金運用を任せられます。

フリーランスとして独立後、加入するか検討してくださいね。

5.iDeCoへの加入

iDeCoとは、私的年金制度で加入は任意です。自分で申し込んでお金を支払い運用していきます。

60歳以降、支払いったお金と運用額の合計額を受け取れます。iDeCoと上記で解説した小規模企業共済は、不安定になりがちなフリーランスの老後には不可欠です。

そのため、加入するかどうか検討してくださいね。

仕事が楽しくなる!フリーランスが準備しておくべき仕事環境7選

最後に、仕事が楽しくなるフリーランスが準備しておくべき仕事環境を7つ紹介します。

  1. 自分専用の仕事部屋
  2. コワーキングスペース
  3. ポケット充電やポケットWi-Fi
  4. 高スペックなパソコン
  5. レンタルオフィス
  6. モバイルルーター

それぞれ解説していきますね。

自分専用の仕事部屋

プライベート部屋と仕事部屋を分けるようにしましょう。

プライベート用の部屋には、テレビや冷蔵庫など誘惑するものが多くあります。そのため、仕事部屋とごっちゃにすると、仕事をせず怠けてしまうことが考えられます。

『仕事するときは仕事に集中する』とメリハリをつけるためにも、自分専用の仕事部屋を確保しましょう。

ちょっとおしゃれな空間にするなどインテリを工夫すれば、仕事のモチベーションにも繋がるでしょう。

コワーキングスペース

コワーキングスペースとは、簡単にいえば仕事スペースを共有する場所です。比較的安く利用できるため、フリーランスだけでなく会社員も利用しています。

フリーランスの中には、「自宅だと気分が上がらない…」という人もいますよね。コワーキングスペースであれば、自宅と違い、テレビなど誘惑するものがありません。

そのため、仕事へ全集中力を注げるでしょう。

最近のコワーキングスペースには、コーヒーやお菓子など飲食が充実しているところもあります。そのため、優雅に仕事ができる環境を求めている人におすすめです。

ポケット充電やポケット型WiFi

カフェやコワーキングスペースで仕事をするフリーランスにとって、ポケット充電やポケット型Wi-Fiは不可欠です。

「大事な会議があるのに、パソコンの充電が10%しかない」といった経験を絶対にしたくないですよね。

フリーランスの中には、フリーWi-Fiを使って仕事する人もいるはずです。フリーWi-Fiは、売上などクライアントの重要な情報が漏洩する原因になります。情報漏洩してしまうと、フリーランスは多額の賠償責任を請求されることがあります。

このように、ポケット充電やポケットWi-Fiは外で作業するための必需品です。フリーランスであれば、経費で購入代金を落とせるので、買うかどうか検討してくださいね。

高スペックなパソコン

フリーランスにとってパソコンは命そのものです。業種によりますが、Web・IT関連のフリーランスであれば、パソコンがないと仕事ができません。

パソコンのスペックは、仕事を効率よく進められるかどうかに影響します。次のようなことは、パソコン選びで重要です。

  • メモリの容量が最低8GB以上か
  • パソコンの処置機能であるCPUが最低Core15以上か
  • 持ち運びやすいパソコンか

パソコンの種類は、MacBookかWindowsがおすすめです。パソコンの処理機能であるCPUが高スペックとなっています。

また、軽量なPCでもあるため外で作業するフリーランスにも使い勝手が良いでしょう。

レンタルオフィス

レンタルオフィスとは、オフィス全体のスペースを複数人(グループ)で分ける事務所です。スペースを丸ごと借りるわけではないので、比較的安く専用個室を実現できます。

また、次のような設備・環境が整っているのも特徴です。

  • デスク / チェア
  • インターネット回線
  • ドリンク
  • プリンターなど

レンタルオフィスがあれば、自分だけの仕事部屋を持っているような特別感を持って仕事ができます。そのため、モチベーションを上げたい人におすすめです。

モバイルルーター

快適な仕事環境を作るためには、モバイルルーターを準備しておくべきです。

モバイルルーターとは、インターネットが使える小型機器で、”ポケット型Wi-Fi”と呼ばれています。

カフェなど外出先で仕事をする場合、ネット環境が悪ければ「全然仕事が進まない」となりかねません。

フリーランスの特徴は、好きな場所で働けることです。外出先でも快適に作業できるよう、モバイルルーターの購入をおすすめします。

なお、おすすめのモバイルルーターは以下のとおりです。

モバイルルーター特徴
THE WiFi・違約金なしで解約可能
・容量がなくなっても、追加チャージできる
Mugen WiFi・口座振替の支払いに対応している
・10,000円のキャッシュバックがある
モンスターモバイル・自分の使用データ量に応じて、料金を支払える
・業界最安値水準でサービスを利用できる

それぞれ特徴が違うので、自分に合ったものを選んでくださいね。

車があれば、遠くても好きな場所で仕事ができます。また、フリーランスであれば好きなときに休みが取れるので、旅行などのプライベートも満喫しやすくなります。

電車やバスを使って好きな場所に行くのも良いですが、長時間移動すると体が疲れてしまいます。

車1台あれば、自分の望む場所にいつでも・どこでも行けますよ。

まとめ

今回は、フリーランスとして独立するために必要な準備を解説しました。

フリーランスは、会社員とは違って、労働基準法が適用されないなど不安定な働き方になります。そのため、下記のような準備をしておくことが大切です。

  • 開業届の提出
  • 青色申告の手続き
  • 生活の見直し
  • フリーランスへの適性を確かめる
  • 仕事用のメールアドレスの作成
  • ポートフォリオの作成
  • 個人用HPの作成
  • 屋号の決定

この記事では、開業届を提出する手順など具体的に解説しているので、フリーランスとして独立する際、ぜひ参考にしてくださいね。

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